ずいぶん風が冷たくなってきました。
白鳥も10数羽来ています。 先週、私の近所の京都、薬王寺に行って見ました。 もみじはまだ、そんなに赤くなってませんでした。 来週辺りが見ごろでしょうか? 娘の最後の実習が始まりました。 3週間で終わります。 今回、担当しているのはおじいさん。 癌患者さんで、痛み止めを使用しているそうです。 夜になると痛みがひどいらしく、 「今晩、どんな痛みがくるのかと思うと怖くて仕方が無い」と 話してくれたそうです。 「1番辛いのはどんな時ですか?」と聞くと、 「娘や息子が帰る時」と答えてくれたそうです。 昼間は、足の悪い奥さんが来てるそうです。 娘は、話を聞いて号泣してしまったそうです。 「話を聞いてくれるだけでも、気がまぎれるよ、ありがとう」と おじいさんも泣いていたそうです。 きっと、おじいさんは家族にはそんなこと一言も言ってないのでしょうね。 辛い、怖い、寂しいなんて心配かける言葉は言えないのでしょう。 でも、夜病室で一人痛みと戦う。 夜は、暗くて、寂しくて、永いのでしょう。 「きっと、うちのじいもそうだったのかも知れないな」 ぽつんと旦那が言いました。 それでも、じいは私たちが病室にいると、 「ナナが車で待ってて可愛そうだから、もう行ってやれ」 と、言ってました。 病気の自分より、ナナを心配して。。 病院の玄関の外でナナに会えたときは嬉しそうだった。 もう、忘れられたかと思っていたとうで。 あまり歩けなくなってきたときは、外で息子がナナを連れ、 病室のベランダから見ていた。 こうやって、後から色んな事を思い出すと涙が溢れます。 涙をこぼすと、ナナがぺろぺろ涙をなめます。 こうやって、じいを思い出しては泣き、 ここちゃんが来ては笑い、泣いたり笑ったりを繰り返し 過ごしてゆくんでしょうね。 少しでも、おじいさんの痛みが和らぎますように。。。
by sarutobietthan
| 2010-11-10 21:42
| 日常
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Comments(12)
涙・・・グズッ。
ナナママさん、こんばんは。 自分はなんて小さなことに悩んで葛藤していたのでしょう! そのことに気が付き、おじいさんの強さに感動し、「涙」です。 うぇぇん、本当の強さだ! 人は人生の最後に本当の強さを手に入れるのですね。 体が弱り、究極の結末に向き合い、それを乗り越えると本当に強い存在になれる、そう!女性の持つ強さに近づける! そんな思いで読ませていただきました。 すばらしい話をありがとう。 ではでは。
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keiko
at 2010-11-11 14:54
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私も母を思いだして涙がこぼれました。
母も、夕方が近づくと、 もう子供たちが帰ってくるから家に帰りな。。と 言ってくれていました。 心の中ではどんなにさびしかったんだろうと思うと 涙が止まりません。 一人、病室で、痛みと恐怖と闘いながら夜を越すのは どんなに辛かっただろう・・・ そう思って後悔しているのに 今度は、真○のばぁのことも孤独にさせています・・・ 後悔しないように精一杯の事をしてあげたいと思うも、 そうする潔さがありません。。。 ダメですね・・・
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ベスママ
at 2010-11-11 15:34
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皆さん、同じような経験をされているようですね。私も父のことを思い出していました。娘さん、その若さで何物にも代えられない、よい体験をされていますね。きっとこれからは患者さんに寄りそっていける素敵な看護師さんになれます。亡くなるといっぱい後悔もしますが、現実に介護をしていると優しくばかりにはなれない。。でも今日の記事を読んで、もう少しがんばろうかなぁ!と、思いました、ナナママさん、いつも良いことを教えてくれてありがとう!!
ナナママさん
こんばんは。 娘さんは色々な経験をされて それをお母さん、お父さんにお話して とっても純粋、素直に育っていらっしゃいますね。 私の両親もきっとそうだったんだろうな~と思います。 最近はよく両親のことを考えてしまいます。 こうしたてあげた方がよかったとか、思ってしまうことあるけど。でもその看病してた時は自分もいっぱいいっぱいだったりして、出来る事、目の前にあることをやってあげればいいのかなと。 ナナママさんが真っ直ぐだからお嬢さんも真っ直ぐで、とても感心します。 ↓益子陶器市も楽しまれて、日曜日も人多かったですか? いつかバッタリお会いしたいものです~
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sarutobietthan at 2010-11-11 21:36
栃木ハンターさん
体が弱り、究極の結末に向き合い、それを乗り越えると本当に強い存在になれる。。凄いことに気がつかれるのですね。 お坊さんが蓮の花を見て、蓮が花開くときは人が天に昇るときと 言っていました。蓮は花開く前に泥水の中にずっといます。 それは人間が修行しているときで、修行が終わって大きな花を 咲かすとき、人は天に昇って行くのだそうです。 私は、まだまだ泥水の中ですね。
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sarutobietthan at 2010-11-11 21:41
keikoさん
悲しいことを思い出させてしまいましたね。 でも、お母さんの時も本当にがんばっていたと思いますよ。 ばあの事も会える回数は減っても、一所懸命思ってると 思いますよ。 人は誰かに思われてるだけでも、ずいぶん救われるものです。 それが大事なんだと思いますよ。 毎日、そばにいても心が通ってなければ寂しいです。 できることを、できる範囲でしましょう。 無理をすると、どこかにしわ寄せが来ますから。
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sarutobietthan at 2010-11-11 21:50
べスママさん
明るく元気なべスママさんでも、大変なことがあるんですね。 身内のことになると、冷静にもなれません。 身近で介護のことで悩んでる人は沢山いますね。 自分を責めてる方も沢山います。 娘は患者さんに恵まれ、色んな事を教えてもらっています。 きっと、私が今まで過ごしてきた事以上の事をすでに体験してると 思います。そして、これからはもっと時間との戦いや色んな ジレンマがあるでしょう。 仕事上慣れなくてはならないことも沢山あるでしょうね。 そんな時に話を聞くことしかできないでしょうけど。。 応援していきたいと思います。 がんばり過ぎないでくださいね。
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sarutobietthan at 2010-11-11 21:57
ハトコさん
きっと、皆経験して、後悔したり、思い出したり一緒でしょうね。 できる範囲でできることをしていくしか無いですね。 無理はお互いに辛くなります。 私は祖母が寝たきりになったとき、どうしても気がかりで 夜、病院に行って寝てる祖母の手を握って帰ってくることも ありました。 日曜は思ったより空いていてびっくりでした。 お昼頃には混んできましたが、予想ほどではありませんでした。 どこかで、ふと見たら隣にハトコさんが居たりしてね。
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べる
at 2010-11-11 22:38
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こんばんは。
舅は私が帰る時は必ず「気をつけて帰れ」そう言ってくれました。緩和ケア病棟での夜は想像も付かない時間が流れていたのでしょうが、スタッフの皆さんに助けられて安心できる最後を迎えられました。娘さん、人間としても成長して、親は嬉しいですね。それならどんなお弁当でも、頑張ってしまいますね。 笑 良い実習期間になりますように♪
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kmori3107 at 2010-11-12 11:35
ナナママさんは本当に優しくて人の心のわかる温かい方なんですねぇ。そしてそんなナナママさんに育てられたお嬢さんも、、。
私もこの記事を読んで母を思い出しました。でも当時は子供もまだ学生で、心の余裕が無くて病室で寂しく過ごしている母を思い遣る気持ちももてず、亡くなってから後悔の日々でした。 それに比べるとお舅さんは 温かい家族に囲まれて幸せでしたね。 素晴らしいお話をありがとうございました。
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sarutobietthan at 2010-11-12 22:32
べるさん
これは、きっと身内を亡くしたから解ることなのだと 思います。 だから、目の前に起こるどんなことにも意味があるのでしょうね。 亡くなってから、ああだったのかな?こうだったのかな?と 悔やんでみたりするのでしょうね。 娘はまだまだ、親から見て赤ちゃんのようなところもあって これからもっと大変なことだと思いますが、私にできること で応援していきます。 そう思えば、お弁当は元気の源だと思えますよね。
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sarutobietthan at 2010-11-12 22:38
kinさん
優しい気持ちになれるのはずっと後からですよね。 その時は今が精一杯で不安もあり、何がなんだか わからず、毎日過ごして行くのがやっとでした。 そして、娘を育てたというより周りの色んな人から かったので教わってここまで生きてきたようです。 ただ、教えてくれる人には恵まれたと思います。 舅もそんなに急に逝くとは思っていなかったので、 もっと色んな事をすれば良かったと、やはり後悔 することは多いです。 娘が担当のおじいちゃんから話を聞かなければ 思わなかったでしょう。
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