結城哀草果

今日の暖かさで枝垂れ桜の蕾も開きだしました。
家の周りの花々もせきを切ったように咲き出しました。

日曜のテレビのあとがきで結城哀草果という歌人の歌を紹介していました。
東北の歌人で、貧しさや病などと戦いながらも
プライドと愛情を持った暮らしを歌っています。
戦後直後に読まれた日本の将来を思う歌もあり
歴史は繰り返されていくのだと感じました。

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三千年かつてなかりし苦しさをたへゆく強き民(たみ)となりたり

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日本は東海に張られし一本の弦平和の楽(がく)を高く奏でよ

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ただならぬ国のあゆみをおもふとき夜更くるへやに眼(まなこ)うごかず

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百姓のわれにしあれば吾よりも働く妻をわれはもちたり

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貧しさはきはまりつひに歳ごろの娘ことごとく売られし村あり

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人間は無より生れて無に還る平安無限無限平安

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九死に一生を得て生きる日々雲の去来も他人(ひと)ごとならず

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天が最も公平に分配する時間を貴重に生きむわれと決めたり

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正しき事には捨身に当ると覚悟決め力ありたけ生きなむ吾は

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生きるよろこびしみじみおもふ冬空が黄に夕焼けてうつくしければ

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幸福は瞬間でよし蒲公英(たんぽぽ)の冠毛が五月の庭を飛びゆく

心に留まった歌です。
時代が変わっても、人の心は変わらないのだと思います。
by sarutobietthan | 2011-04-05 20:54 | 日常 | Comments(4)
Commented by himawarie-sun at 2011-04-05 22:04
>正しき事には捨身に当ると覚悟決め力ありたけ生きなむ吾は
この歌、なぜか知ってました。
歌人は忘れても、歌は心に残るものですね。

こちらも、先週末からの温かさで
桜が一斉に咲き始めました。
今週末が見頃かもしれません。
花は咲いて散るけれど、季節が巡ってまた新しい花を咲かせます。
来年はもっと大きな花を咲かせたいですね。
Commented by ベスママ at 2011-04-07 10:25 x
綺麗な花々に添わせて素敵な歌ですね。ひとつひとつが身にしみて。。これを書にしてみようと思いました。 この歌をブログで紹介しようと思い付く、ナナママさんも素敵です。
Commented by sarutobietthan at 2011-04-07 21:30
himawarieさん
さすがです。
私は歌人も歌も全然知りませんでした。
どの歌も今の日本を歌ってるようでタイムスリップ
したようです。
胸にズシンと来ました。
この歌を読んだあと目がキラキラしそうです。
Commented by sarutobietthan at 2011-04-07 21:32
ベスママさん
本当に何回も何回も読んだのですが、
ズキン、ズキンと来ます。
どんな人だったのか、もっと知りたくなりますね。
書に出来るなんて、素敵ですねえ。
楽しみにしております。
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